Photoshopを使い、画像に雪を降らせる方法を詳しく解説!

Photoshopを使い、画像に雪を降らせる方法を詳しく解説!

今回の記事では、クリスマスカードや年賀状を作る際に多く使用される「雪を降らせる」というPhotoshopのテクニックについて解説していきます。

写真に雪を降らせる方法を学んでおくことでいろいろな場面で役立つので、ぜひ身につけてもらえればと思います。

雪を降らせる完成品のイメージ

完成品のイメージは以下のようになります。草むらの中にいるうさぎの写真に対してスノーエフェクトで冬の雰囲気に変え、最終的には雪を降らせます。

Photoshopで画像に雪を降らせる完成イメージ

作業手順としては「画像の色調を変化させる」「画像に雪を降らせる」「雪景色の雰囲気を出す」の3つに分かれているので1つずつ学んでいきましょう。

手順①調整レイヤーで画像の色調を変化させる

まずは調整レイヤーを使い、画像の色調を雪景色のように変化させる方法を解説します。

チャンネルミキサー

Photoshopの下にある「調整レイヤー作成メニュー」を開いて「チャンネルミキサー」を選択します。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順1「調整レイヤーで写真の色調を変化させる」

チャンネルミキサーを開いたら、プリセットの画面を開いて「モノクロ赤外線(RGB)」を選択します。

これによって「レッド」「グリーン」「ブルー」の値が自動的に決定されます。今回は、もう少し補正を行って

レッド…-86%
グリーン…+200%
ブルー…-26%

とします。

その後は、下の「通常」となっている部分をクリックして「比較(明)」に変更します。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順1「調整レイヤーで写真の色調を変化させる」

すると、以下のように少し冬の雰囲気が出てきました。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順1「調整レイヤーで写真の色調を変化させる」

今回は「モノクロ赤外線(RGB)」を選択しましたが、チャンネルミキサーで写真の赤みを強くしたり、黄色の色を強めたりと色々変えることができるので「レッドフィルター」や「ブルーフィルター」も試してみてください。

トーンカーブ

チャンネルミキサーの操作が終わったら、次はトーンカーブを使ってさらに色調を変えていきます。

調整レイヤーから「トーンカーブ」を選択し、斜めに引かれている線を動かしていきます。今回の場合は少し上に動かします。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順1「調整レイヤーで写真の色調を変化させる」

次は、トーンカーブの中で「ブルー」を選択してこれも上に動かします。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順1「調整レイヤーで写真の色調を変化させる」

最後に、トーンカーブの「グリーン」を選択し、下に動かします。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順1「調整レイヤーで写真の色調を変化させる」

ここまでの作業が全て終わると、下のようにモノクロが強かった画像に色味が出てきます。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順1「調整レイヤーで写真の色調を変化させる」

ちなみに、トーンカーブとは写真全体の色味をドラッグすることで簡単に変えることができる機能であり、上に動かすとトーンカーブの色が強くなり、下に動かすと反対色が強くなります。

例えば、白色のトーンカーブを上に動かすと写真が白くなり、下に動かすと写真の黒みが増します。今回で緑色のトーンカーブを下に動かすと写真に少し赤み出たのもトーンカーブの性質が原因です。

明るさ・コントラスト

次に、明るさの調整を行います。調整レイヤーから「明るさ・コントラスト」を選択し、好みの値に変更します。今回の場合は-20で進めていきます。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順1「調整レイヤーで写真の色調を変化させる」

手順②ブラシを使い、画像に雪を降らせる

次に円形ツールによって雪を作成し、ブラシで画像に雪を降らせる方法を解説します。

新しいキャンパスで円形のブラシを作る

まずは、上のメニューバーにある「ファイル」→「新規」から新しいキャンパス作成画面に移ります。

そのあとは、制作するものにもよるのですが、クリスマスカードや年賀状の場合は「アートとイラスト」を選択し、幅と高さを500pxにします。設定が完了したら「作成」のボタンをクリックしてください。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

すると、下のような画面が出てくるので「新規レイヤー作成メニュー」をクリックして新しいレイヤーを作成します。そして、左のツールバーにある長方形ツールを押し続けると出てくる「楕円形ツール」を選択します。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

楕円形ツールを選択したら、Shiftを押しながらドラッグして3つほど円を作ってください。ここはあまり神経質にならなくても大丈夫です。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

円を3つ作成したら、上のメニューバーから「編集」→「ブラシを定義」をクリックします。その際にブラシの名前を決める必要がありますが、なんでも構いません。今回は「雪景色」とします。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

画像にブラシをかける

ブラシを定義したら、元のキャンパスに戻って「ブラシ設定」の部分を見てみると、定義したブラシが追加されていることがわかります。

「ブラシ設定」がなかったら上のメニューバーから「ウィンドウ」→「ブラシ設定」で追加できるので追加しておきましょう。

追加されていることが確認できたら次はブラシの細かい設定をしていきます。まずは「シェイプ」のチェックマークをつけて、下のように各値を変えてください。

ちなみに、プレビュー画面からブラシを見ることができるので、自分の好きな値に変えてみても構いません。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

また、「散布」と「その他」の設定も下のように変えておいてください。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

設定が完了したら、最初は細かい雪を降らせます。まずは「ブラシ先端のシェイプ」をクリックして直径を50pxに変更してください。

その後、新規レイヤーメニューをクリックして「レイヤー1」という新しいレイヤーを作成しましょう。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

そして、ブラシツールを選択して画像上をクリックやドラッグすると、画像に白いブラシがかかります。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

細かい雪を降らせたら次はもう少し大きいサイズの雪を降らせます。ブラシ設定からブラシの大きさを200pxに変更し、新規レイヤーをもう一度作成してください。

そして、細かい雪を降らせる時と同じように、画面上をクリック・ドラッグすることで雪を降らせてください。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

最後に、さらに大きいサイズの雪を降らせます。同じように新規レイヤーを作成して、600pxのブラシで画面上をクリック・ドラッグして雪を降らせましょう。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

ここまでの作業が終わると、下のように色々な大きさのブラシがかかった画像が完成します。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順2「ブラシを使い、画像に雪を降らせる」

手順③雪景色の雰囲気を出す

これまでの作業で画像にブラシをかけましたが、このままでは雪が降っているように見えないので雪景色の雰囲気を出しましょう。

まずは不透明度を下げます。レイヤー1の不透明度は30%、レイヤー2とレイヤー3の不透明度は50%に変更しましょう。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順3「雪景色の雰囲気を出す」

すると、下のように雪が半透明になります。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順3「雪景色の雰囲気を出す」

ただ、サイズの大きなブラシは雪のようには見えないので、ぼかしを入れます。まずレイヤー2を選択した状態で上のメニューバーから「フィルター」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」をクリックしてください。

すると、下のようにぼかしを調節できる画面が出てくるので、画像を見ながら数値を調整してください。今回は8pxのぼかしを入れます。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順3「雪景色の雰囲気を出す」

これと同じようにして、レイヤー3にもぼかしを入れましょう。レイヤー2のブラシと比べてサイズが大きいのでぼかしの数値は大きめに設定します。今回は20pxのぼかしを入れます。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順3「雪景色の雰囲気を出す」

この作業によって、画像に雪を降らせる作業は終了です。最終的には下のようになります。

Photoshopで画像に雪を降らせる手順3「雪景色の雰囲気を出す」

ちなみに、今降らせた雪を吹雪にしたいときは上のメニューバーで「フィルター」→「ぼかし」→「ぼかし(移動)」を選び、角度と距離を設定します。この距離の値を大きくすればするほど吹雪のようになります。

少し雪が斜めに降っているように見えることが下の画像からもわかると思います。

粉雪にしたい場合は、小さいブラシのみを適用すればできますし、他の雪の形も作ることができるのでぜひ色々作ってみるといいでしょう。

まとめ

今回の雪を降らせるテクニックはクリスマスカードや年賀状を制作する際にはかなり便利になります。

作業時間も慣れてしまえばあまりかからないのでぜひ活用して表現の幅を広げてもらえればと思います。

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