コンセプトと聞かれて答えることができますか?頭ではなんとなく分かっていても、上手く説明できないことが多いことはありませんか?Webサイトのデザインをする上でコンセプトはデザインの方向性が明確になる重要なものです。
今回はWebデザイナーが知っておきたいコンセプトの意味からデザインに反映するまでの方法について解説をしていきます。
Webデザイナーにはコンセプトの知識は必要なのか?
デザインは見やすければ良いと言うものではありません。かわいいイラストやかっこいいトップページ、色使い、文字や図の配置など全て意図的に考えられて作られています。
コンセプトがしっかりと決まっていないと、Webサイトが何を伝えたいのかユーザーに伝わりません。また、外注で獲得できた案件をクライアントにコンセプトを説明できないと仕事の案件として進めることが難しくなります。
Webサイトのコンセプトは商品の方向性やゴールを明確にすることができるので、顧客獲得に繋げることができます。Webデザイナーだからこそ、コンセプトを理解することでより良いデザインを手がけることができるようになります。
コンセプトとは
コンセプトはユーザーが欲しい、必要としているものを満たす手段、困りごとを解決する方法の提示です。つまり、企業がユーザーの問題を商品やサービスで解決をするということです。
例えば、ダイソンの掃除機を例に挙げてみましょう。ダイソンの掃除機で有名なキャッチコピーが「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」。一言で商品のゴールが明確です。
デザインを行う時もクライアントが納得するようなデザインでなければデザイナーの仕事にはなりません。また、作成するWebサイトの商品やサービスのコンセプトをしっかりと理解をすることで、それに合ったデザインを考えることに繋がります。
Webサイトのデザインのコンセプトの決め方
コンセプトを決めるにはどのように進めていけば良いのでしょうか?具体的なステップを3つに分けて説明をしていきます。
Webサイトの一番伝えたいメッセージを決める
Webサイトで一番伝えたいこと、つまり、商品やサービスで一番の強みを知ることがとても大切です。強みを知ることで、デザインで何を強調すれば良いのかはっきりとわかります。
自分で考えるよりも、クライアントからヒアリングを行い商品やサービスを理解することがとても重要です。Webサイトで一番伝えたいメッセージを知ることができれば、デザインの方向性を決めるのもとても楽になります。
ターゲットの決定
Webサイトのターゲットを決める上で起こしがちなミスが自分主体で勝手にWebサイトのターゲットを決めてしまうことです。これではWebサイトの方向性が違う所に行きます。
ターゲットを正確に決めるにはターゲットのことを一番よく知るクライアントにヒアリングをしてみましょう。ターゲットを決める上で重要なのは勝手に考えず、クライアントが考えるターゲットを確認し、お互いにズレがないように話し合うことです。
ターゲットが決まれば、どのようなデザインにするべきか考えるきっかけになります。
ターゲットに合ったデザインを決める
Webサイトで一番伝えたいメッセージ、ターゲットが決定したらデザインを決めていきましょう。例えば、子供向けの商品やサービスの場合、フォントを柔らかめにする、配色を明るくポップにするなどデザインの方向性を決めていきます。
コンセプトをデザインに反映する方法
Webサイトのレイアウト
Webサイトを設計する上で一番重要なのはレイアウトです。Webサイトに訪問するユーザーが商品やサービスの情報を上手く読むことができるように設計をしなければいけません。
ユーザーにとって、使いやすいサイトとは何か、色々なページを見てくれるための導線をしっかりと考え設計をしていきましょう。
トップページのデザイン
トップページのデザインはユーザーが一番最初に目にする部分です。ここでは、Webサイトで一番伝えたい内容を盛り込み、伝えなければいけません。ユーザーの求めている情報とズレがあると、顧客獲得の機会や売り上げの損失につながります。
配色
Webサイトの雰囲気を左右するのが配色です。色の選択は意図を持っていなければ、クライアントは納得しません。例えば、インテリアのサイトなら家具の写真を映えさせるために白を選択するといった理由が必要です。
配色を考える時はいくつか候補を出して作成し、ユーザーが求めているサイト作りをしていきましょう。
フォントの選択
フォントによってサイトの印象がとても変わります。ターゲットが美容関係の女性であれば、綺麗でクールな印象の明朝体を使うのような、ターゲットに合わせたフォントの選択が重要になります。
まとめ
Webサイトのコンセプトはデザインの方向性を決定づける重要なものです。コンセプトは少しイメージし辛いものではありますが、理解することができればデザインの質も上がります。
これからWebサイトのデザインを手がける方はコンセプトを意識しながらデザインをしていきましょう。
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